虫歯治療
Decayed

子供の虫歯の特徴

虫歯の原因は一つではなく、以下に示すようないくつかのリスクが重なって虫歯ができてしまいます。

◆ 虫歯の原因菌

虫歯の原因となる細菌は何種類かあり、代表的な菌としてストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)があり、ミュータンス菌や虫菌とも呼ばれます。

◆ 唾液の量と質

唾液には歯を溶かしてしまう酸を中和する緩衝作用があります。そのため、口の中が乾きやすいと虫歯のリスクが高くなります。また、唾液の分泌速度や緩衝作用は虫歯の発生に大きく影響すると言われています。

◆ 飲食の習慣

歯磨きや食事などの生活習慣も原因の一つです。甘い食事の回数が多いとお口の中は酸性になる時間も多くなり、歯の表面が脱灰する時間が多くなります。

虫歯にならない為に気をつけるポイント

子供の虫歯は進行が早いため、理想的には3ヶ月に1回、仕上げ磨きに問題がない場合は半年に1回の感覚で健診を受けられると安心です。子育ては毎日が格闘の日々。とても大変ですが、夜の仕上げ磨きは習慣にしましょう。

虫歯の原因菌を減らす

毎日の歯磨きと定期健診でお口の中の細菌数を減らしていきましょう。特に歯と歯の間の隙間は歯ブラシの毛先が入りにくく、歯垢を取りにくい場所です。

唾液の量と質の改善

口呼吸の改善や予防歯科が大切になります。

飲食の習慣を整える

簡単なようで難しいのがこの飲食の習慣です。無理のない範囲で生活習慣を改善するようアドバイスいたします。

虫歯はうつる!?

虫歯は虫歯菌による感染症です。お母さんから産まれたばかりの新生児の口の中はほぼ無菌状態といわれています。口の中に歯はなく虫歯菌もいません。歯が生え始める8ヶ月目頃から色々な細菌が口の中に棲み始め、その中に虫歯菌も含まれています。この虫歯菌は赤ちゃんのごく近い環境から唾液を介して感染します。それは親からの影響が最も強いと考えられるため、子供の虫歯の予防をするためには妊娠したお母さんの生活や口の中のことも改善していくのが有効であるとの報告があります。

虫歯になりやすい傾向
歯磨きがうまくできない 歯の表面に付着しているのが歯垢です。歯垢の中には虫歯菌が沢山います。歯磨きでしっかりと歯垢を落とすことができないと、飲食の後に虫歯菌によって酸がたくさん作り出され、唾液による再石灰化が追い付かなくなり、虫歯が出来てしまいます。まずは歯垢をしっかり落とすことが大切です。
間食が多い 食事ごとに虫歯菌は糖分をもとに、酸を作り出して歯の脱灰を進めます。3回の食事以外に間食をたくさんするという人はそれだけ、歯の脱灰が進みやすい環境になってします。できれば歯の為にも、間食は控えましょう。そして、虫歯の原因になる糖分を控える事をお勧めします。
虫歯菌の数が多い 一人一人、虫歯菌の数は違います。虫歯菌の感染が少なかった人は虫歯菌の数は少なく、虫歯になりにくい傾向があります。虫歯菌は直接目で見えませんので、多いか少ないかは、専用の検査器具や顕微鏡を使わないと分かりません。当院では唾液検査を行っております。これは唾液を少し取って、そこにどのくらい虫歯菌が存在するのかを調べるものです。しっかり歯を磨いているし、間食もしないけれども、虫歯になりやすいとお悩みの人も、いざ調べてみると、元々の虫歯菌の所有数が多い場合があります。
口の中が乾いている いつもお口を開けっ放しでいたりすると、口の中が乾いてしまい酸の中和をする唾液が歯に行き渡らなくなります。鼻を使って呼吸をする練習をしたり、重度の口呼吸の場合は耳鼻科との連携も必要になることがあります。

子供の虫歯予防

◆ 歯医者で行うケア

定期健診と専用の器具を用いたクリーニングでお口の中の細菌数を減らしましょう。

◆ 自宅で行うケア

毎食後の歯みがきと、定期的なフロスが大切です。小学生以下のお子さんは、保護者が仕上げ磨きをしてあげてくださいね。磨き方のコツをお教えいたしますので、分からないことがあればご気軽に質問してください。

予防は何歳から?

歯が生えて お口の中に虫歯菌が住み始め、歯磨きをしないでいると虫歯が発生してきます。早い子では1歳ですでに虫歯になってしまいます。虫歯になる前に遊びに来る感覚で予防を始めましょう。

赤ちゃんの歯について

赤ちゃんの乳歯は生後8ヵ月頃から生え始め、20本すべてが生え揃うのは3才頃と言われています。でもこれは平均的な目安で、早く生えてくる場合もありますし、1才のお誕生日近くまで最初の乳歯が生えてこないという赤ちゃんもいます。個人差ですので焦らないでくださいね。早く生えるのが凄いことでも偉いことでもないですから。あまりに遅くて心配でしたら、一度歯科医院で相談してください。早くに歯が生え始めた場合は、むし歯のリスクが早まるため、歯磨きも早めに開始することが必要です。

歯が生えてくる場所や順番

赤ちゃんの歯が生える順番は、まず下の2本の前歯が生え、次に上の2本の前歯が顔を出すという場合が多いのですが、そうでなくても問題はなく、順番も時期もそれほど気にする必要はありません。上の歯から生えたり、なかなか生えてこないと思ったら上下同時に顔を出したりと様々です。私の経験では隣の2番目の歯のほうが先に生えてきた、なんてこともありました。

歯磨きを始める時期

歯磨きの前に、まずは赤ちゃんがお口の中を触れられるということに慣れることが大切です。歯が生え始める頃からガーゼや綿棒などで拭いてあげて、慣れてきたら乳児用の歯ブラシで磨く練習をしていきます。

歯磨きを嫌がらせないコツ

赤ちゃんはとてもデリケートで敏感です。あせらず順を追って、取り組みましょう。まずは顔や口まわりをやさしく触れる。慣れたら口の中を清潔な指やガーゼで触れてあげる。そして親や兄弟が楽しく歯磨きしているのを見せる。歌いながら楽しそうに磨いてあげる。いかに不快を与えずに触れることができるかがコツです。

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